「貴女は、ただ……一心に、祈るように、僕を、憎めばよろしい」

決定的に、兄と自分は違っている――
兄・ほうの一挙手一投足が、第二皇子・じんの劣等感を刺激する。
そんな陣が最初で最後の恋をした相手は、兄の妻だった……
裏切りと裏切り、届かない想い。
純情な愛は悲しいほど切実で、狂おしいほど痛い。